和刻本・辞書字典集成・7冊/江戸時代以降広く流布した辞書字典類のうち韻書・康煕字典等を除き22部の和刻本を収録刊行・学者座右必備の書

商品説明
漢語文典叢書・7冊/荻生徂徠・伊藤東涯・大典禅師ら江戸時代第一級の学者が精魂を傾けた漢文の入門語法書より、今日必須の書20種を影印刊行

昭和55年- 影印 大学の図書館廃棄本 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

江戸時代以降広く流布した辞書事典類のうち、 韻書・康煕字典等を除き22部の和刻本を収録して影印刊行。 中国の社会をはじめ、 日本文化への影響を知る上で貴重な資料である。

和刻本辭書字典集成序
長澤規矩也
辭書字典の類は、初學は固より、學者座右必備の書である。初學の書であるから、隣邦では之を小學と呼んだ。故に四庫全書では、この一類の書を小學類に収め、訓話・字書・韻書に三別してゐる。然るに、朱子の小學は、子部儒家類に入つてゐるが、それは、初學の先づ會得すべき事項には、文字學と並んで、禮儀作法があり、朱子の書は内容が後者に属するからである。又、小學類所收の各書とは、同樣の?容の書でありながら、子部の雑家類や類書類に收められた書があるが、四庫全書の編纂官は、之を無雑であるからなどと言つてゐる。

小學家三類の内、韻書は各字を韻によつて排列したもので、江戸時代の一般學界は固より、作詩を能くしない邦儒には不便であつたから、江戸初期はともかく、以後はあまり行はれなかつた。清朝考證學者の金科玉條とした、漢代の?文解字も排列の會得が難しく、中世までの本邦では、いはゆる原本玉篇が行はれ、何事も當時の隣邦の流行を真似た五山の學僧は、明の中葉近くまで流行した大廣益會玉篇・廣韻・古今韻會學要などを常用した。江戸時代になつて字典としては、畫引字書の字彙が引き易いので弘通したが、中葉以降は、康熙字典が清帝の定書であるからとて、
上下に流行し、字彙の流行は止まった。從つて、康熙字典は明治時代まで刊行され、流布した。

今、本叢書の編修に當り、康熙字典は流布が弘く、市價も安いため、韻書は江戸中期以降廣くは使はれなかつたため、収録をやめた。説文解字は、全部の覆刻を見なかったためと、返點のみであるためとから、收入しなかつたが、古今 韻會舉要と説文解字とは、利用者の御要望が強いときは、續刊してもよい。


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